海底

プラチナのジェットで海中遊泳

「次のカウコンでは個人のマグネットがある」ということ

なにわ男子をすきになってから一番記憶に残っている日、2020年1月5日。アオハルコンオーラス。大阪城ホールあの日のじょうくんの挨拶、静かに燃える姿を今でも覚えてる。

年下組が捌け、年上組が出てくる。丈くん。

「年男なんです。カウコンで年男企画の6人に入れなかったのが悔しかった」

少し泣きそうな顔に見えた。 ツアーの最後にこのエピソードを話すくらい悔しかったことに気づかされ、胸が焼けるかと思った。ヒリヒリして苦しくて、思い返すだけでちょっとダメになる。

「デビュー組は個人個人のマグネットがあるんですけど、なにわ男子はグループのマグネット1つで。来年は絶対個人のマグネットがほしい」

引き続いてカウコンの話。丈くんは、彼の目から見た情景が見えるようなエピソードを話す。この人の炎はかなり燃えていて、その眩しくて目を瞑りそうになるほどの煌めきに触れ、思わず目閉じた。羨ましいんだよ、そんな丈くんのこと。日が経つにつれて実感すること、わたしは丈くんに嫉妬してる。アイドルを応援していて、こんな気持ちになるのは初めて。なんだろうね。

あの頃、じょうくんが眩しくて、カッコよくて、よくわからない感情になっていた。たぶん、とにかくまっすぐできれいな彼のようになりたかったのだと思う。あの後、My dreamsを歌えなくなった彼を見て、ありえないほど泣いた。コンサートで涙を流すことはあれど、声を上げて泣くなんてあの日以外ない。激情だった。

 

そしてまた大きな感情の唸りを体感した今日、2021年7月28日。勝たんコン。横浜アリーナ。わたしは会場にはいなくて、同時刻仕事をしていた。

知ったのは発表から約1時間後、見知らぬ田舎の駅の改札を抜け、ふとiPhoneを見たときだった。ラインがたくさん来ている。アプリを開くと、並ぶ「おめでとう」と泣いている顔の絵文字。すぐに悟る。

朝こんなツイートをしていた。なにわ男子のファンでそう思っていた人は多いだろう。

「絶対今日」なんて確信めいたことを思いながら、いざデビューが現実になったと知ると、鳥肌がたった。暑苦しい夏の昼間なのに。ライン同様、ツイッターも叫んでいる「デビューおめでとう」と。その日が来たのだと分かり、ホームのベンチに座って泣いた。その後電車になんとか乗り込んだものの、しばらくは放心状態だった。デビューというたった3文字の出来事はそれだけでかなりの情報量であり、ツイッターの文字を読めなかった。まだ実感が湧かない。

その後、超有能チャンネルのおかげで見逃したデビュー発表の瞬間を見ることができた。映像を見ることで、やっと実感が湧いてくる。

各地で開催される「なにわ男子の全国選手権 #俺しか勝たん」という企画で、今日は「誰が宣伝うまくできるでSHOW #なにわ男子しか勝たん」。台本に書かれた内容を読み上げるうちに、次々と知らされていなかった情報が出てきて、最後に丈橋が受け取ったのは白紙の台本。みんなどことなく戸惑っていることは明らかだった。そんな彼らに訪れた少しの静寂とデビュー発表を知らせるモニター。モニターを眺める顔は七者七様で、でも全員きれいだった。

じょうくんの表情が忘れられない。期待の滲んだ表情。「もしかして」と「いやまだわからない」が混じりながら、「そうであってほしい」と願うような。その顔を見て、こうやって17年間山あり谷ありジャニーズしてきたんだなと思った。うれしいことも悲しいこともあっただろうけど、前を向いてまっすぐキラキラしたその目で選んで進んできた道の先がなにわ男子であり、今日だった。

いつも通り話し始めたと思ったら急に泣き出してしまう大橋くん、自分も大泣きしたのに大橋くんが泣き出したら寄り添う長尾くん、顔をぐしゃぐしゃにしながら泣くみっちーと恭平ちゃん、きっと二人にしかわからない感覚がある大吾くんとりゅちぇ。みんな、わたしが知らない頃からこの日を一つの目標として歩いてきた。続けてくれたからこそわたしは2019年になにわ男子の7人に出会えたし、「今日もアイドルでいてくれてありがとう」と思う。ファンの前で、めいいっぱい祝福の空気を吸って、デビューを迎えられてよかったなぁ。思えば、ライブが行われたことも当たり前ではない昨今だったので、そんなことも感じる。

なにわ男子、デビューおめでとう! これからも7人で笑顔でいてね!

 

今日の記念に何か形に残るものを、と思い、深い青ネイルを買いました。ウキウキ。

f:id:shrimp_ym:20210728220456j:image