海底

プラチナのジェットで海中遊泳

「デビュー」の魔法が運ぶなにわ男子という船

朝のワイドショー中継ラッシュを終えてから、なんだかずっと実感が湧いたり湧かなかったり、ソワソワと落ち着かなくて、CDが届けられた午前中、眺めるだけでなかなか封を開けられなかった。

 

ついになにわ男子のデビューの証をCDプレイヤーに置く。再生ボタンに手をかける。そうして初心LOVEが流れ出した瞬間、「ああ、なにわ男子のCDが出たんだね」と胸にストンと落ちた。

やっとわかった。ここのところ毎日テレビで聴いてたのに、回る円盤から音がなによりキラキラしてるように見えた理由が。ずっとデビュー組を応援していたわたしにとって、「デビューってなんだろうなあ」みたいなところがずっとあったのかもしれない。その答えがあった。これから未来に向かってなにわ男子がなにわ男子として歩いてくという証、決意、そして約束。そんな力強さが自分の感覚の中に落ちてきて、胸がいっぱいになる。


わたしがなにわ男子に興味を持ち始めたのは、2019年の春頃。大橋くんの低くてザラザラとした歌声が耳に残ったことがきっかけで、初めてジャニーズJr.をすきになった。それから今日まで、たった2年半くらいだ。その時間の中で関西ジャニーズJr.の彼らの成長速度と増していく煌めきには驚かされっぱなしだった。初見の頃は少しよそよそしさも感じたメンバーは距離を縮めていき、みんながなにわ男子という場所を愛し、これから共に歩いていく仲間として認め合っていくのが伝わっていた。

デビューがまだ少し遠くに見えていた頃、印象的だった瞬間がある。2020年1月、京セラで関西ジャニーズJr.が行ったライブ、そこで披露されたSMAPの「Dear WOMAN」歌うなにわ男子。回るステージの上で歌い踊る姿はキラキラ舞う落下物と相まって、まるでしあわせを撒いてるように見えて眩しかった。あのとき「あ、彼らはもっと広いところに飛んでいくんだ」と漠然と思った。そう思ったのは気のせいではなくて、彼らが笑うたびにたくさんの人に愛されていったなあ。デビュー日前、日付が変わる瞬間、7:28、それからもお祝いの声が絶えないのがその証だね。そうやってこれからもしあわせと笑顔を届けるグループであるんでしょう。


2021年11月12日、7人はなにわ男子という船の船長になった。関西ジャニーズJr.としてデビューを目指す一章は今日でおしまい。今日、なにわ男子は彼らが彼ららしく輝いていくために第二章の航海へと帆を上げた。

なにわ男子、デビューおめでとうございます! いつも笑顔で明るく世界を照らしてくれるあなたたちのいる場所も、同じように明るくそしてあたたかい場所でありますように!

しあわせになってね!!!!!!!

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「次のカウコンでは個人のマグネットがある」ということ

なにわ男子をすきになってから一番記憶に残っている日、2020年1月5日。アオハルコンオーラス。大阪城ホールあの日のじょうくんの挨拶、静かに燃える姿を今でも覚えてる。

年下組が捌け、年上組が出てくる。丈くん。

「年男なんです。カウコンで年男企画の6人に入れなかったのが悔しかった」

少し泣きそうな顔に見えた。 ツアーの最後にこのエピソードを話すくらい悔しかったことに気づかされ、胸が焼けるかと思った。ヒリヒリして苦しくて、思い返すだけでちょっとダメになる。

「デビュー組は個人個人のマグネットがあるんですけど、なにわ男子はグループのマグネット1つで。来年は絶対個人のマグネットがほしい」

引き続いてカウコンの話。丈くんは、彼の目から見た情景が見えるようなエピソードを話す。この人の炎はかなり燃えていて、その眩しくて目を瞑りそうになるほどの煌めきに触れ、思わず目閉じた。羨ましいんだよ、そんな丈くんのこと。日が経つにつれて実感すること、わたしは丈くんに嫉妬してる。アイドルを応援していて、こんな気持ちになるのは初めて。なんだろうね。

あの頃、じょうくんが眩しくて、カッコよくて、よくわからない感情になっていた。たぶん、とにかくまっすぐできれいな彼のようになりたかったのだと思う。あの後、My dreamsを歌えなくなった彼を見て、ありえないほど泣いた。コンサートで涙を流すことはあれど、声を上げて泣くなんてあの日以外ない。激情だった。

 

そしてまた大きな感情の唸りを体感した今日、2021年7月28日。勝たんコン。横浜アリーナ。わたしは会場にはいなくて、同時刻仕事をしていた。

知ったのは発表から約1時間後、見知らぬ田舎の駅の改札を抜け、ふとiPhoneを見たときだった。ラインがたくさん来ている。アプリを開くと、並ぶ「おめでとう」と泣いている顔の絵文字。すぐに悟る。

朝こんなツイートをしていた。なにわ男子のファンでそう思っていた人は多いだろう。

「絶対今日」なんて確信めいたことを思いながら、いざデビューが現実になったと知ると、鳥肌がたった。暑苦しい夏の昼間なのに。ライン同様、ツイッターも叫んでいる「デビューおめでとう」と。その日が来たのだと分かり、ホームのベンチに座って泣いた。その後電車になんとか乗り込んだものの、しばらくは放心状態だった。デビューというたった3文字の出来事はそれだけでかなりの情報量であり、ツイッターの文字を読めなかった。まだ実感が湧かない。

その後、超有能チャンネルのおかげで見逃したデビュー発表の瞬間を見ることができた。映像を見ることで、やっと実感が湧いてくる。

各地で開催される「なにわ男子の全国選手権 #俺しか勝たん」という企画で、今日は「誰が宣伝うまくできるでSHOW #なにわ男子しか勝たん」。台本に書かれた内容を読み上げるうちに、次々と知らされていなかった情報が出てきて、最後に丈橋が受け取ったのは白紙の台本。みんなどことなく戸惑っていることは明らかだった。そんな彼らに訪れた少しの静寂とデビュー発表を知らせるモニター。モニターを眺める顔は七者七様で、でも全員きれいだった。

じょうくんの表情が忘れられない。期待の滲んだ表情。「もしかして」と「いやまだわからない」が混じりながら、「そうであってほしい」と願うような。その顔を見て、こうやって17年間山あり谷ありジャニーズしてきたんだなと思った。うれしいことも悲しいこともあっただろうけど、前を向いてまっすぐキラキラしたその目で選んで進んできた道の先がなにわ男子であり、今日だった。

いつも通り話し始めたと思ったら急に泣き出してしまう大橋くん、自分も大泣きしたのに大橋くんが泣き出したら寄り添う長尾くん、顔をぐしゃぐしゃにしながら泣くみっちーと恭平ちゃん、きっと二人にしかわからない感覚がある大吾くんとりゅちぇ。みんな、わたしが知らない頃からこの日を一つの目標として歩いてきた。続けてくれたからこそわたしは2019年になにわ男子の7人に出会えたし、「今日もアイドルでいてくれてありがとう」と思う。ファンの前で、めいいっぱい祝福の空気を吸って、デビューを迎えられてよかったなぁ。思えば、ライブが行われたことも当たり前ではない昨今だったので、そんなことも感じる。

なにわ男子、デビューおめでとう! これからも7人で笑顔でいてね!

 

今日の記念に何か形に残るものを、と思い、深い青ネイルを買いました。ウキウキ。

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誕生日に新しい仕事が発表されたあなたの話

2月8日。

胸が熱く、せっかくの朝、泣きそうだった。

コメディーで。舞台で。それは紛れもなく、あなたを見ていた人が選んだ仕事だった。それがたまらなくうれしかった。


じょうくんのこと、わたしはよく知らない。元々どうだったとか、あの頃はああだったとか。過去のことを事実として知ることはできても、そのときの感情を肌で感じ取っていた昔からのファンではない。すきになってからのたった数年、じょうくんのジャニーズ人生の中でたった数年、でも「ラストチャンス」と謳ったグループに所属してからの数年、ギアを上げる姿は何回も見てきたように思う。数年前の映像の中とは打って変わった色気のあるパフォーマンスも、舞台の上で空気をガラリと変えるエネルギッシュな演技も、テレビやラジオの仕事で臆さず堂々と役目を全うする姿も、メキメキと伸びていく。

ギアを上げると簡単に言えど、「よし!」と気合いを入れただけでは上がらない。蓄積された技術や能力がなければ、来たるときにドンピシャに輝くことはできないのだ。いつ訪れるのかわからない、来るのかもわからないその一打席のために、素振りをする、守備練習をする、トレーニングをする、野球と同じだね、芸能も。たった数年で段違いに伸びたように見えるのは、ここまでくるために目の前のことに真摯に取り組んで、身につけていたことを発揮できる舞台に立つようになったからだと思う。
あの日の、あの日の、あの日の、どの仕事に対しても一生懸命にスイングするじょうくんが、今打球を捉えているじょうくんを作っている。当たり損ねなんかじゃない、まちがないく芯に当たって、その白球は遠くに飛んでいる。

もう見送る景色はいい、そろそろ自分のホームランを打ちたいです。(『日経エンタテイメント!』2021年3月号 p.122)

「月とシネマ」に抜擢されたことは特大の長打、いやホームランかも、なんて思う。でも本人が思う「ホームラン」はもっともっと大きいんだろう、きっとグランドスラムだね。繋いだ仕事をホームベースに返して大量得点になるような、そんなホームランをいつか打つんだと思う。眩しいな、じょうくんは。「この人の眩しさがすきだな」とすきになったことを自覚した瞬間からまったく変わってない。だから今日もすき。


青空のように人を元気にする青、海のようにキラキラと輝く青、静かに燃える炎の青。美しい青がピッタリのじょうくん、どうか豊かでしあわせな一年になりますように。25歳のお誕生日おめでとう。

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青い風 吹き抜け視界は 眩しくて

白球伸びる まだ見ぬ景色へ